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ElevationSpace、本社を東北大学内に移転–リモートワークや東京オフィスを併用

2022.06.01 13:40

飯塚直

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 国際宇宙ステーション(ISS)に代わる日本初の宇宙環境利用プラットフォームを開発するElevationSpaceは6月1日、本社を東北大学 青葉山キャンパス内のマテリアル・イノベーション・センター(仙台市青葉区)へと移転したと発表した。

シェアオフィス(出典:ElevationSpace)
シェアオフィス(出典:ElevationSpace)

 同社は、東北大学 吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた小型人工衛星の技術をもとに、2021年2月に設立された東北大学発宇宙スタートアップ。小型人工衛星内での宇宙実験や製造が可能な小型宇宙利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の提供を目指し、現在は2023年後半打上予定の技術実証機を開発している。

 今回の移転について同社は、技術実証機「ELS-R100」とサービス機「ELS-R1000」の開発を今後より一層進めていくことが目的だと説明。本社を東北大学内へ設けることで2023年打ち上げの技術実証機と2026年打上予定のサービス機の開発を加速させるという。

ELS-Rのイメージ(出典:ElevationSpace)
ELS-Rのイメージ(出典:ElevationSpace)

 以前の本社であったenspaceについては、サテライトオフィスとして引き続き利用。2022年3月のシードラウンドでの資金調達以降、積極的な採用により、現在は社員10人(業務委託、学生インターンは除く)体制で事業を進めており、リモートワークと仙台本社、東京オフィスを併用し、どこからでも働きやすい環境を構築していくとしている。

新オフィスエントランス(出典:ElevationSpace)
新オフィスエントランス(出典:ElevationSpace)

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