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中国、月探査目指す「長征9号」の新エンジンをテスト

2022.09.20 18:32

塚本直樹

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 中国は、開発中の大型ロケット「長征9号」に搭載する新エンジンの高温燃焼試験を成功させた。

出典:CNSA/Roscosmos

 長征9号は月や火星へのミッションのために開発されており、2030年頃の打ち上げが計画されている。試験飛行も2030年頃に実施する予定だ。

 長征9号のエンジンは液体水素と液体酸素を推進剤として利用し、25トンの推力を生み出す。開発は中国航天科技集団(CASC)傘下のでロケットエンジン開発を手掛ける、液体推進技術研究院が担当している。

 今回テストされたエンジンは、長征9号ロケットの第3段のために設計されているようだ。CASAはすでに、長征9号の1段目と2段目に搭載するより大型で強力な新エンジンの試験を実施している。

 開発者によれば、長征9号のエンジンは現在中国で使用されている液体水素と液体酸素による上段エンジンと比較して、約3倍の性能を持っているという。これはこれまでで開発された中で、最も強力なエンジンの一つである。

 長征9号に関しては、SpaceX(Space Exploration Technologies Corp)の宇宙船「Starship」のような、再使用型への設計変更も報じられている。

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