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Microsoft、Starlink経由でクラウドにアクセスできる「Azure Orbital Cloud Access」発表

2022.09.16 17:04

塚本直樹

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 MicrosoftのStrategic Missions and Technologies部門の執行副会長を務めるJason Zander氏は現地時間9月14日、地上通信と衛星を統合し、グローバルなクラウドアクセスを提供する「Azure Orbital Cloud Access」について語った。

 パリで開催されたカンファレンス「World Satellite Business Week」にてZander氏は、Azure Orbital Cloud Accessのプライベートプレビューの開始について言及した。同サービスは、顧客が申し込めばすぐに利用できるという。

 Azure Orbital Cloud Accessは、地上アンテナを利用することで衛星からの低遅延なインターネット接続が利用できるサービスだ。衛星接続を提供するのはSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Starlink」で、同サービスの提供エリアならどこからでもAzureのクラウドサービスへとアクセスできる。

 さらに地上局「Azure Orbital Ground Station」についても、以前はプライベートプレビューとして提供されていたが、現在は一般向けに利用できるようになった。

 Zander氏は、「今後、グローバルな大規模サービス化を目指すクラウドサービスは、衛星通信ソリューションを導入する必要がある」と語った。

 Azure Orbitalのパートナーには、AirbusやHewlett Packard Enterprise、Intelsat、Nokia、SpaceX(Space Exploration Technologies Corp)などが名を連ねている。

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