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サグリ、農業支援アプリ「Sagri」–衛星データをAI解析、生育状態を一目で把握

2022.09.12 18:01

佐藤信彦

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 人工衛星データで農業支援に取り組んでいるサグリ(兵庫県丹波市)は、衛星データ活用による農地分析アプリ「Sagri(サグリ)」の提供を開始した。

 効率的に農産物を生産するには、作物の生育状態や土壌の状況を適切に把握する必要がある。ただし、広大な農地を目視などですべて管理することは困難だ。Sagriは、人工衛星で取得したデータを人工知能(AI)で解析し、こうした作業を省力化するという。

 管理対象の農地を登録すると、全農地の正規化植生指数(Normalized Difference Vegetation Index:NDVI)を確認することで、作物の育成状態を一目で把握できると説明。衛星データの取得日をさかのぼると、変化も調べられるとしている。

 農地の土壌について、水素イオン濃度(pH)や陽イオン交換容量(Cation Exchange Capacity:CEC)、全炭素(Total Carbon:TC)などの確認も可能。このデータを活用することで、無駄なく確実に肥料が使えると解説している。

作物の育成状態や、土壌の状況を一気に把握(出典:サグリ)

 サグリは、衛星データで作付け調査を効率化する「デタバ」、人工衛星データで農地状況を把握する「ACTABA(アクタバ)」といったサービスも提供している。

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