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Agriee、生育評価システムを発表–衛星データを活用して畑の状況を可視化

2022.09.12 17:47

飯塚直

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 Agriee(東京都杉並区)は9月12日、衛星データを活用した作物の生育評価システム「GrowthWatcher」を発表した。

 畑に植えられた作物の状況は目視で確認していることが多く、状況確認をするために頻繁に現場へと行っているのが現状だという。従って、多くの農地を管理する大規模生産法人では、状況確認のためだけにも、多くの労力やコストをかけている。

 提供を開始するGrowthWatcherは、衛星データを活用して畑の状況を可視化するシステム。いつもと違う状況が確認された際には、アラートで通知されるため、見回りなどの通常業務を効率化できるのが特徴。

 衛星データを活用しているため、労力をかけることなく、2~3日に一度、畑の状況を確認することが可能だという(対象地域、気象条件により異なる)。

GrowthWatcherがもたらすメリット(出典:Agriee)
GrowthWatcherがもたらすメリット(出典:Agriee)

 作物の生育状況を定量的に数値化する機能も搭載。状況把握は、地域や作物、栽培時期など、それぞれで実施するため、現実に即した判断材料に役立てられるという。畑ごとだけでなく、エリアとしての状況把握にも対応し、集出荷や購買に関わる業務の効率化にも活用できるとしている。

 今後は、生産者を支援する立場にある自治体、農業協同組合、商社、外食、中食企業などを対象に生産者とリアルタイムに畑の状況を共有できる「GrowthWatcher for masters」の開発を進める。開発にあたっては、大分県竹田市の生産者などが協力しているという。

GrowthWatcherの画面(出典:Agriee)
GrowthWatcherの画面(出典:Agriee)

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