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中国、宇宙ステーション実験モジュールの打ち上げロケット準備進める

2022.09.07 12:25

塚本直樹

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 中国国家航天局(CMSA)は9月3日、宇宙ステーションの実験モジュール「問天(もんてん)」の打ち上げに向け、ロケット「長征5号B」の部品が文昌衛星発射場に搬入されたと発表された。

 中国は宇宙ステーションとして、コアモジュール「天和(てんわ)」を運用している。2022年には実験モジュール「問天(もんてん)」が打ち上げられ、天和に接続された。問天はこれらに追加し接続されることで、宇宙ステーションの基本形が完成することになる。

 問天は長さ17.9m、直径4.2m、重量22トンで、10月初旬の打ち上げが予定されている。同モジュールには微重力下で実験するための科学ラックが搭載され、流体物理学、燃焼・材料科学、宇宙技術などの実験がおこなわれる予定だ。

 問天は天津から出荷され、8月9日に文昌へと到着している。長征5号Bの部品は、専用の貨物船で9月上旬に港へと搬入された。中国は有人ミッションを含めて天和を最低10年間運用し、科学実験や商業展開の可能性を探ることになる。

(出典:CMSA)
(出典:CMSA)

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