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探査機「Voyager 1」打ち上げから45年–地球から235億km、時速6万kmで飛行

2022.09.06 15:47

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の探査機「Voyager 1(ボイジャー1号)」が1977年9月5日の打ち上げから45年が経過した。

 Voyager 1は当初の目標であった、木星と土星の衛星、そして環の観測を実施。2012年8月25には太陽圏を脱出し、星間空間の航行に入った。先日には、故障したコンピューターを回避することで正しいデータを送信できるようになった。

 現在Voyager 1は、数週間前の1977年8月20日に打ち上げられた探査機「Voyager 2」とともに、当初の運用予定期間を大幅に超えて、宇宙の探査を続けている。Voyager 1は現在、地球から約235億km以上離れた場所を時速6万kmで飛行している。

 NASAのジェット推進研究所(JPL)でVoyagerの副プロジェクトサイエンティストを務めるLinda Spilker氏は「現在、Voyager 1は星間空間を探査し、人類に未知の領域の観測を提供している」と述べている。

 Voyager 1は時間の経過とともに原子力発電機の性能が低下しており、現在動作している観測機器をオフにする必要がある。最終的には動作を停止し、宇宙を飛行し続けることとなる。

(出典:NASA/JPL-CalTech)
(出典:NASA/JPL-CalTech)

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