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中国、無人のロケット回収船を進水–「軌道投入+海上回収」試験を2025年末までに
2025.08.12 17:30
中国のロケットメーカー北京星際栄耀空間科技(星際栄耀、Beijing Interstellar Glory Space Technology:i-Space)は現地時間8月5日、同国初となるロケット回収船を進水させた。
「星間帰還(Xingji Guihang、Interstellar Return)」と名付けられたこの大型船は、i-Spaceが開発中の再使用可能な大型ロケット「双曲線3号(Shuang Quxian-3:SQX-3、Hyperbola-3)」を着地させる。船舶は全長が100m、全幅が42m、甲板は40m×60m。無人での航行と運用が可能だ。
同船は今後、さまざまな評価、検収手続きが実施され、9月には海南省で大規模な海上での演習や試験が予定されている。将来的には、中型から大型の再使用型ロケットの海上回収を支援する。
i-Spaceは船上システムと地上システムの生産に入っており、組み立て、試験、打ち上げ、回収、再利用に向けて開発を進めている。現在、同社は3機の双曲線3号を生産しており、中国メディアGlobal Timesによると、最初の「軌道投入+海上回収」試験は2025年末までに予定されているという。

関連情報
星際栄耀(i-Space)発表
Global Times
