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アマゾンの通信衛星「カイパー」第4弾、軌道に投入–スペースX、今年100回目の打ち上げ

2025.08.12 15:30

塚本直樹田中好伸(編集部)

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 Amazon(アマゾン)の衛星ブロードバンド「Project Kuiper」(プロジェクト・カイパー)を搭載した「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットが米国時間8月11日に打ち上げられた。

 Amazonによる高速かつ低遅延な衛星コンステレーションのProject Kuiperはまだ構築の初期段階。今回のミッションはProject Kuiperにとって4回目の打ち上げで、同コンステレーションの衛星数は102機になった。

 米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたミッション「Kuiper Falcon 2(KF-02)」は、悪天候から2度延期されていた。Falcon 9のロケット第1段(下段)は打ち上げから約8.5分後に地球に帰還し、大西洋上のドローン船「A Shortfall of Gravitas」に着陸。ロケット2段(上段)は、24機の衛星を地球低軌道(LEO)に投入した。高度465kmに分離された衛星は今後数カ月かけて高度630kmまで上昇する。

 今回の打ち上げはFalcon 9を運用する米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)にとって今年100回目の打ち上げとなった。これには、次世代ロケット「Starship」(スターシップ)が含まれる。今回飛行したFalcon 9は再使用したものではなく、初めて飛行したものだった。

 米メディアSpace.comによれば、現在のペースを維持すれば、SpaceXの2025年の打ち上げ回数は163回になるという。2024年の138回を塗り替えることになる。

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

関連情報
Amazon発表
KF-02(SpaceX)
Space.com

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