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中国、通信衛星「国網」を9日間で3回打ち上げ–2027年までに400機を計画
中国は7月27日~8月4日に衛星ブロードバンドサービス「国網(Guowang)」を3回打ち上げた。いずれも「長征」(Long March:LM、Chang Zheng:CZ)ロケットで打ち上げている。同国の宇宙開発の中心とも言える国有企業の中国航天科技集団(CASC)が発表した。
国網は、地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げることで、ブロードバンドサービスを提供する計画。プロジェクト全体では1万2000機の衛星の打ち上げを予定している。
7月27日に山西省の太原衛星発射センターから「長征6号A」が第5弾を、7月30日に中国南部の海南島にある、同国初の商業宇宙港である海南商業宇宙発射場から「長征8号A」が第6弾を、8月4日に同発射場から「長征12号」が第7弾をそれぞれ打ち上げ、軌道投入に成功している。具体的な衛星の数は不明。
インドメディアBroadcast and Cablesatによれば、長征シリーズによる国網衛星の打ち上げは8月12日まで予定されているという。
中国で国網の打ち上げ計画を手掛ける担当者によれば、2027年までに400機の衛星を軌道に乗せる予定だという。2029年までに追加で800機を打ち上げなければ、関連企業が違約金を支払うことになる。
中国は当初、国網を国内向けの国家ネットワークとして計画していた。しかし、将来的には、世界的な商業展開に拡大する可能性も指摘されている。

関連情報
CASC発表(7月27日、7月30日、8月4日)
Broadcast and Cablesat

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