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米ULA、2025年の打ち上げ回数が半分の10回に–当初は20回を計画
2025.07.30 07:59
米United Launch Alliance(ULA、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)の2025年末までのロケットの打ち上げ回数が、計画されていた50%減となる10回となることが同社の最高経営責任者(CEO)のTory Bruno氏から明かされた。米メディアUniverse Space Techが報じた。
2024年の時点で、ULAは2025年に20回のロケットの打ち上げを予定していた。しかし主力ロケットだった「Atlas V」(アトラスV)の運用を終了し、後継の「Vulcan Centaur」(ヴァルカン・セントール)の本格運用を開始する移行期間のなかで打ち上げ回数が減少している。
現在、ULAのミッションはAmazon(アマゾン)の衛星ブロードバンドサービス「Projcet Kuiper」(プロジェクト・カイパー)を中心としている。Vulcan Centaurは軍事契約のさらなる獲得を目指している。
Vulcan Centaurの開発と認証が長らく遅れたため、ULAは米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)と同時に受注した、米軍での「国家安全保障輸送(National Security Space Launch:NSSL)」プログラムのフェーズ2に基づく、契約済みの軍事衛星打ち上げを多数抱えている。
Amazonも米連邦通信委員会(FCC)のライセンスを維持するために、計画している3236機の衛星の大部分を2026年7月まで打ち上げる必要がある。
ULAによれば、夏が終わる頃には打ち上げペースが上がり、状況は好転すると予測している。

