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愛知・旭丘高校、天文部が気球実験でクラファン–成層圏から夜の地球を撮影

2025.07.15 09:00

UchuBizスタッフ

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 愛知県立旭丘高校(名古屋市東区)の天文部は、気球実験としてスペースバルーン(SB)プロジェクトを進めており、その資金をクラウドファンディングで募集している

 2024年度のSBプロジェクトでは、早朝に気球を放球し、成層圏から青い地球を撮影することに成功。今年度のプロジェクトでは、高校生では過去に例のないという夜間に気球を放球して夜に覆われた地球を見ることが目的。集められた資金は高高度気球「ここう二号」の開発と打ち上げ費用と次号機の補填を考えている。第1目標金額は100万円、第2目標金額は150万円。受付機関は9月20日まで。

 支援者全員に「月2回の活動風景の動画を配信」(1)する。金額別の返礼品も用意している。
(2)5000円以上=上空で撮影した写真を印刷したポストカード
(3)1万円以上=(1)とプロジェクトのワッペン
(4)5万円以上=(2)とウインドブレーカー
(5)10万円以上=(3)と天文部のプラネタリウムのへの招待

 「世界一宇宙に近い高校」を目指しているという同校は、「世界一宇宙を身近に感じられる高校」を目指していると説明する。その活動の一環として高校生という未成年であっても宇宙開発に主体的に関与できることを社会に示して、宇宙をより多くの人々にとって現実的で身近な対象となることを目標にしているという。

 今年度のプロジェクトでは、ペイロードを取り付けた観測用気球を地上で放球、気球は成層圏まで上昇して気圧の変化で破裂する。ペイロードはパラシュートを利用して海に着水、船舶で回収する。今回の計画では、姿勢制御に力を入れていると説明。成果を測る基準として上空から星空を撮影して明るさが1等星以下の星を撮影することを考えている。

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プロジェクト概要
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