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スペースデータと米レッドワイヤー、AIやデジタルエンジニアリングで協業へ
2025.07.10 10:00
スペースデータ(東京都港区)と米Redwire Space(レッドワイヤー・スペース)はAI(人工知能)やデジタルエンジニアリングの分野で協業するための覚書(MoU)を締結した。7月9日に発表した。以下の分野での連携を検討、推進していく。
- スペースデータが保有するデジタルツイン技術をRedwireのデジタルエコシステムに統合して、国際宇宙ステーション(ISS)をはじめとする各種ミッションへの貢献を図る
- 米航空宇宙局(NASA)の地球低軌道(LEO)の商業利用に関連するコンポーネントやシステム、ソフトウェアの開発で協業機会を模索する
- LEOやシスルナ空間、深宇宙探査での将来的な共同ミッションやサービスの実現を目指す
- スペースデータが有する宇宙向けAIやロボティクスを活用した共同研究を推進していく
Redwireのデジタルエンジニアリング環境「DEMSI」(Digital Ecosystem for Mission and System Integration)は、同社独自のリアルタイム・ノーコード統合フレームワーク「ACORN」と高精度シミュレーションが可能という商用エンジニアツール群を統合したとしている。仮想環境と実機コンポーネントを連携させた「ハードウェア・イン・ザ・ループ」シミュレーションで実機を使用した高精度な検証が可能と説明する。
スペースデータが提供する「ISSシミュレーター」や「月面デジタルツイン」は、さまざまな産業のプレーヤーが仮想空間上で宇宙環境下の挙動や検証を行えるようになっているとし、実ミッションの成功率向上に貢献していると説明。ISSシミュレーターは、実際の国際宇宙ステーション(ISS)にあるハードウェアと仮想環境に同じコマンドを入力することで、その精度は実証済みとしている。

