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小中学生対象の「STEM」イベント開催–米村でんじろう氏が飛行の仕組みを解説

2022.09.01 18:10

飯塚直

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 科学技術館(東京都千代田区)で10月22日に「航空宇宙STEMワークショップ~飛べ! 跳べ! 翔べ!~」が開催される。運営する公益財団法人日本科学技術振興財団が9月1日に発表した。

 STEMはScience(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)のそれぞれの学習を実社会での問題発見や解決に生かしていくために横断的に学ぶ教育モデルと説明。日本の学校教育では2020年からSTEMの考え方が取り入れられているという。

 同イベントでは、サイエンスプロデューサーの米村でんじろう氏によるサイエンスショーと3つのワークショップを楽しめる。

 サイエンスショーでは、米村でんじろう氏が「どうして飛行機は空を飛ぶの?」や「人はいつから空を飛んだの?」といった“飛行のなぜ? どうして?”を実験と身近な道具で解き明かす内容になるという。

 ワークショップの「飛べ!試してみよう~航空力学への挑戦~」では、航空工学を専攻する大学生たちと模型飛行機を組み立てて、模型飛行機がうまく飛ぶように翼を変化させる実験を実施。翼の変化と飛ばした模型飛行機の動きの関係を考えながら、飛行機が飛ぶ仕組みについて、航空力学の観点からわかりやすく解説するという。

「飛べ!試してみよう~航空力学への挑戦~」では模型飛行機を組み立ててうまく飛ぶように翼を変化させる実験を楽しめる(出典:日本大学理工学部伊豆原月絵教授+ミュージアム・アソシエイツ)
「飛べ!試してみよう~航空力学への挑戦~」では模型飛行機を組み立ててうまく飛ぶように翼を変化させる実験を楽しめる(出典:日本大学理工学部伊豆原月絵教授+ミュージアム・アソシエイツ)

 ワークショップ「宇宙兄さんズと月と小惑星のひみつにせまろう!」では、自分専用の手作り望遠鏡を作成するとともに観測方法などを紹介。日本の小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」の探査秘話なども聴けるとしている。

「宇宙兄さんズと月と小惑星のひみつにせまろう!」では、手作り望遠鏡を作成するとともに観測方法などが紹介される(出典:日本宇宙少年団)

 ワークショップ「科学技術館CANSAT遠隔探査ミッション~未知の惑星に挑め~」では、遠隔探査機(ローバー)「SeedCANmodel2022」を利用し、未知の惑星を探査するミッションが体験可能という。用意された罠に対し、ローバーをカスタマイズするなどして、ミッションの完遂を目指すものになるとしている。

「科学技術館CANSAT遠隔探査ミッション~未知の惑星に挑め~」で利用するローバー(出典:東京理科大学理工学部木村真一教授+宇宙の学び舎seed)

 イベントは無料で参加可能。応募者多数の場合は、抽選で参加者を決定。当否は10月11日以降にメールで連絡する。

 対象定員は、小学生と中学生の200人(応募者多数の場合は抽選)。サイエンスショーのみの参加は122人(小学1年生~中学3年生)、サイエンスショーとワークショップへの参加は78人(小学4年生~中学3年生)となっている。

(出典:米村でんじろうサイエンスプロダクション)
(出典:米村でんじろうサイエンスプロダクション)

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