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アマゾンの通信衛星「カイパー」、第2弾の27機を打ち上げ–前回から2カ月ぶりに
2025.06.24 16:57
Amazonの衛星インターネット計画「Project Kuiper」(プロジェクト・カイパー)の第2弾となる衛星27機が、米国時間6月23日にUnited Launch Alliance(ULA、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)の「Atlas V」(アトラスV)ロケットにより打ち上げられた。

Project Kuiperは、地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げることで、高速かつ低遅延なインターネット接続を提供する。4月末には第1弾となる27機のProject Kuiperの衛星が、Atlas Vにより打ち上げられた。今回のミッションは、フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から実施された。もともとは6月16日にミッションが予定されていたが、Atlas Vのエンジントラブルにより延期されていた。
Project Kuiperは今後数年間での約80回の打ち上げにより、最終的に3200機以上の衛星で構築される予定だ。AmazonはAtlas Vでの打ち上げを8回、その後継機となるVulcan Centaur(バルカン・セントール)を38回予約している。さらに、Blue Origin(ブルーオリジン)の「New Glenn」(ニューグレン)やAriane Space(アリアンスペース)の「Ariane 6」(アリアン6)も使用される予定だ。
Project Kuiperによるインターネットサービスは、2025年後半から提供される予定だ。「これは史上最大の商業打ち上げ能力の調達であり、米国および欧州の何千ものサプライヤーと、高度な技術を持つ雇用を支えている」とAmazonは述べた。
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