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アマゾン通信衛星「カイパー」第2弾、ロケットの問題で打ち上げ延期
2025.06.17 14:03
Amazon(アマゾン)の衛星ブロードバンドサービス「Project Kuiper」(プロジェクト・カイパー)の第2弾打ち上げがロケットの問題で延期された。
Project Kuiperは地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げて、高速かつ低遅延なインターネット接続を提供するというもの。2025年後半からのサービスインを予定しており、4月に初の衛星打ち上げミッション「Kuiper 1」が実施された。
今回のミッション「Kuiper 2」は、United Launch Alliance(ユナイテッド・ローンチ・アライアンス、ULA)の「Atlas V」(アトラスV)ロケットに27機の衛星を搭載して、米国時間6月16日に打ち上げられる予定だった。しかし、ULAによれば、「ブースター(第1段)エンジン内のパージ温度の上昇」から、打ち上げが延期された。新たな打ち上げ日時は発表されていない。
Project Kuiperは83回の打ち上げで、3200機以上の衛星コンステレーションを構築する。打ち上げにはAtlas Vだけでなく、ULAの新型ロケット「Vulcan Centaur」(バルカン・セントール)、Ariane Space(アリアンスペース)の「Ariane 6」(アリアン6)、そしてBlue Origin(ブルーオリジン)の「New Glenn」(ニューグレン)が使用される。
Project Kuiperは軌道上の衛星と地上局やクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」を組み合わせて運用される予定。衛星は軌道上のゴミ(スペースデブリ)を抑えるように設計されており、地上からの天体観測を邪魔しない取り組みも講じられている。

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Kuiper 2(ULA)
Project Kuiper(Amazon)
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