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インド人宇宙飛行士、初めてISSへ–有人宇宙飛行は1984年以来
米Axiom Space(アクシオムスペース)が実施する商業宇宙飛行ミッション「Axiom Mission 4(Ax-4)」では、Shubhanshu Shukla(シュバンシュ・シュクラ)氏がインド人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)を訪れる。
Ax-4には4人が参加し、Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の宇宙船「Crew Dragon」(クルードラゴン)がロケット「Falcon 9」(ファルコン9)で打ち上げられ、ISSに向かう。4人はISSに最大14日間滞在し、その後地球に帰還する。打ち上げは6月11日に予定されていたが、Falcon 9に燃料漏れが発生したことで延期された。
Shukla氏はインド空軍(IAF)で大佐を務めていた。Ax-4ではパイロットを務める。同氏の飛行はインドにとって1984年以来の有人宇宙飛行となり、初めてISSを訪れることになる。初めてインド人として宇宙を飛行したのは、旧ソ連の「Soyuz T-11」(ソユーズT11)ミッションに参加したRakesh Sharma(ラケシュ・シャルマ)氏だ。
Ax-4に参加するその他のメンバーは、Axiom Spaceの有人宇宙飛行部門ディレクターを務めるPeggy Whitson(ペギー・ウィットソン)氏、そしてポーランド人のSławosz Uznański-Wiśniewski(スワヴォシュ・ウズナンスキ=ヴィシニェフスキ)氏とハンガリー人のTibor Kapu(ティボル・カプ)氏だ。
Ax-4はAxiomによる民間宇宙飛行士ミッション(Private Astronaut Missions:PAM)の第4弾。PAMは民間人がISSを利用する機会を拡大することが目的で、米航空宇宙局(NASA)が管理している。
Ax-4では、アメリカやインド、ポーランド、ハンガリーなど31カ国から約60件の科学研究と活動は含まれる。ISSでのAxiomミッションでこれまでに実施された中で最多という。低地球軌道(LEO)での微小重力研究を推進するためのミッションの世界的な重要性と協力的な性質を示していると説明する。
