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KDDI、全地球上で704kbpsの衛星通信を提供–Iridiumのサービス活用

2022.09.01 11:58

小口貴宏(編集部)

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 KDDIが地球低軌道(LEO)を用いた衛星通信サービス「イリジウムCertusランド」の提供を9月1日に開始する。これまで船舶向けに提供していたサービスを陸上に転用したもので、北極や南極を含む全地球上で最大704kbpsのデータ通信を利用できる。

 「イリジウムCertusランド」は、米国の衛星通信企業Irdium Communicationsが提供する衛星通信を活用したサービスだ。専用の受信端末を設置することで、通信インフラ未整備地域でデータ通信と音声通話を利用できる。LEO衛星を用いるため遅延も抑えられるという。

 同サービスの提供開始にあわせ、陸上向け端末「MissionLINK 700」と「MissionLINK 200」の提供も開始する。端末が小型で車のルーフ部分にも設置可能としていて、人命救助時の移動中における緊急連絡にも活用できるという

 KDDIは、通信網が未整備の地域でのコミュニケーション手段の確保や、災害対策という観点から、同サービスが通信の安定性や冗長性確保に役立つとしている。

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