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KDDI、日本船籍向け衛星通信サービス–小型船舶に適しているメニューも提供

2022.01.18 08:00

UchuBizスタッフ

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 KDDIは1月17日、日本に船籍がある船舶向け衛星通信サービス「Iridium Certus」の提供を開始した。Iridium Certusは、米Iridium Communicationsが提供する衛星通信サービス。日本籍船に衛星通信を受信する端末を設置することで地球全域でクリアな音声通話やデータ通信を利用できるとしている。

 これまで提供していた“サービスクラス”「Certus 700」に加えて、より小型の端末で漁船やレジャー船などの小型船舶の設置に適しているというサービスクラス「Certus 200」の提供も開始した。対応端末は従来の「Sailor 4300」に加えて、「VesseLINK 700」「VesseLINK 200」を追加した。

 Iridium Certusは、異なる複数の通信スペックや端末、料金体系で構成。一つ一つの通信スペックや端末、料金体系の組み合わせをIPデータ通信の下り速度の近似値を付けたサービスクラスで区別している。

 今回追加されたCertus 200は通信速度の上りが176kbps、下りが176kbps。従来から提供しているCertus 700は通信速度の上りが352kbps、下りが704kbps。Certus 200とCertus 700はどちらも音声通話は最大3回線が同時利用可能。

 従来から提供している端末のSailor 4300が対応するサービスクラスはCertus 700。新たに提供開始となった端末が対応するサービスクラスはVesseLINK 200がCertus 200、VesseLINK 700がCertus 700。VesseLINK 200は手のひらサイズで重さは0.7kg。VesseLINK 700はWi-Fiやアナログ電話に対応している。

VesseLINK 200(出典:KDDI)
VesseLINK 200(出典:KDDI)
VesseLINK 700(出典:KDDI)
VesseLINK 700(出典:KDDI)

 2019年2月から提供しているサービスクラス「Certus 350」は対応端末のソフトウェアアップデートで通信速度が2倍になったCertus 700の標準で利用できると説明している。

 Iridium Certusは北極と南極を含めた周回衛星であることから地球全域をサービスエリアとしてカバーできると説明。高度780kmの低軌道衛星であることから送受信の遅延は低く抑えられるという。高品質の音声コーデックを採用していることで、一般の携帯電話と同等の通話品質としている。

 Iridium Certusは、船舶の規模や航路に応じて設置が義務付けられている遭難・非常通信手段である「世界海洋遭難安全システム(Global Maritime Distress and Safety System:GMDSS)」に対応する機能の追加提供を予定している。Iridium自体は、国連の専門機関である国際海事機関(International Maritime Organization:IMO)から事業者としてGMDSSの承認を受けている。


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