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第2期「宇宙戦略基金」、3テーマの公募開始–ロケット高頻度打ち上げ技術に195億円

2025.05.16 18:03

UchuBizスタッフ

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運営する「宇宙戦略基金」第2期で3テーマの公募が開始した。第2期の24のテーマは3月に決定していた

第2期は、宇宙分野への関与や裾野の拡大が特に期待できるテーマを設定しているという
第2期は、宇宙分野への関与や裾野の拡大が特に期待できるテーマを設定しているという

 5月16日から公募が始まったのは(1)「高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等の開発」、(2)「衛星光通信の実装を見据えた衛星バス及び光通信端末の開発及び製造に関するフィージビリティスタディ」、(3)「月面インフラ構築に資する要素技術」――の3つ。

 (1)「高頻度打上げに資するロケット部品・コンポーネント等の開発」では、ロケットを構成する部品やコンポーネント、燃料などの量産化や小型軽量化、高機能化、低コスト化などの技術を開発する。予算は195億円程度。

 (2)「衛星光通信の実装を見据えた衛星バス及び光通信端末の開発及び製造に関するフィージビリティスタディ」では、衛星間光通信で使用する衛星バスや光通信端末の国内外の需要獲得を目指して、必要となる技術的要件や国際競争力を高める要件を調査、検討する。予算は4億円程度。

 (3)「月面インフラ構築に資する要素技術」では、月面活動の前提となる月面環境データの取得や重要技術の早期実証につながる月面インフラ構築に貢献できる要素技術を開発する。予算は80億円程度。

5月16日に開かれたJAXA理事長定例会見で触れられた
5月16日に開かれたJAXA理事長定例会見で触れられた

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宇宙戦略基金

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