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米控訴裁判所、Starlinkの低高度展開でFCC決定を支持–高度約550kmに配置へ

2022.08.31 12:17

塚本直樹

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 米国の控訴裁判所は米国時間8月26日、Space Exploration Technologies(SpaceX)が展開する衛星インターネット「Starlink」に関して、より低い高度への展開を認めた米連邦通信委員会(FCC)の決定を支持した。

 Starlinkは地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げ、高速かつ低遅延なインターネットサービスを提供している。現在は衛星の3分の2近くが高度1100〜1300kmの間に展開されており、通信の遅延が大きくなるなどの問題が生じていた。

 FCCはSpaceXに対してすべての「Ku」バンドと「Ka」バンドの衛星を、高度約550kmへと配置することを認めていた。現在、同バンドを利用するStarlinkの衛星は4408機となっている。

 FCCの決定に対し、衛星テレビ放送を運営するDish Networkと、衛星ブロードバンドサービスを提供するViasatは、Starlinkの低高度での運用に異義を唱えていた。Viasatは、高度340〜614kmで運用される第2世代StarlinkへのFCCの認可にも異議を訴えていた。

(出典:SpaceX)

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