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ドコモやソフトバンクでも衛星通信「au Starlink Direct」が利用可能に–月額1650円、半年間は無料
2025.05.07 11:17
KDDI、沖縄セルラーは5月7日、SpaceXのStarlink衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を、UQ mobile/povoや、NTTドコモやソフトバンクといった他社回線向けにも提供することを発表した。料金は月額1650円で、6月30日までの加入で6カ月間無料で利用できる。

au Starlink Directは、既存のau周波数を活用して、auスマートフォンが直接通信に対応するStarlink衛星とつながり、空が見える状況であれば圏外エリアでも通信できるサービス。4月10日にauユーザー向けに提供を開始したが、早くも他キャリア向けに開放する。au Starlink Direct専用SIM/eSIMとして提供するという。
まず、テキストメッセージ送受信(SMS/RCS/iMessage)、緊急地震速報、津波警報、Jアラートなどの受信、現在地の位置情報の共有などが可能になる。なお、他社回線向けにはauの4G LTEエリアで利用できる1GB分のデータ通信も提供する。
5月18日時点の対象機種は、Google Pixel 9シリーズ、iPhone14〜16シリーズの全18機種。au取扱店またはau Online Shopから申し込める。他社回線の料金は月額1650円だが、UQ mobile(6月3日から提供する「トクトクプラン 2」「コミコミプランバリュー」が対象)は月額550円で利用できる。

GWにStarlink利用者が急増
同日の記者発表会には、KDDI代表取締役社長 CEOの松田浩路氏が登壇。4月10日のau Starlink Directサービス開始以降、個人のみならず製造業やインフラ事業者など法人からも反響があったと話す。

また、1日数千人だったau Starlink Directの利用者が、ゴールデンウィーク期間中は1日4万人近くに急増したことを明らかにした。全国的に利用者が増えているが、特に尾瀬や日光、伊豆諸島など、なかなか電波が届きにくいエリアでの利用が目立ったとアピールした。

同社では、au Starlink Directの利用シーンなどを共有できるサイトを6月3日に開設予定だという。