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米宇宙軍、スペースXやブルーオリジンなど3社と2兆円の打ち上げ契約–2027年以降のミッションで
2025.04.08 15:56
米宇宙軍の宇宙システム軍団(Space Systems Command:SSC)は米国時間4月4日、Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)やBlue Origin(ブルーオリジン)、United Launch Alliance(ULA、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス)の3社と総額137億ドル(約2兆円)の打ち上げ契約を交わした。
この契約は「Phase 3 Lane 2」(フェーズ3・レーン2)と呼ばれる国家安全保障ミッションに関連するもので、「最も要求が厳しく、リスクをほとんど許容できないペイロード」の打ち上げを対象としている。それぞれの契約額は以下のとおりで、2027~2032年の間にミッションが実施される。
- SpaceX:約59億ドル(約8744億円)
- Blue Origin:約24億ドル(約3522億円)
- ULA:約54億ドル(約7921億円)
SSCに所属する准将のKristin Panzenhagen(クリスティン・パンゼンハーゲン)氏は、「今回の契約は、政府と産業界が打ち上げの強靭性と能力を高めるために、約3年間協力してきた成果だ。その結果、国家安全保障ミッションにおける宇宙への確実なアクセスが実現し、軍の即応性が向上する」と述べている。
SpaceXでは「Falcon 9」(ファルコン9)と「Falcon Heavy」(ファルコンヘビー)の2つのロケットが国家安全保障の打ち上げに認定されている。Blue Originは新型ロケット「New Glenn」(ニュー・グレン)を使用する予定だ。ULAの新型ロケット「Vulcan Centaur」(ヴァルカン・セントール)も最近認証を取得している。
