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NASA、アルテミス計画で「初の有色人種と女性を月に送り込む」記述を削除–乗務員に変更はないと説明
2025.03.25 18:03
米航空宇宙局(NASA)が主導する月探査計画「Artemis」(アルテミス)を紹介するウェブページで「Artemis III」(アルテミス3号)について「初の有色人種と女性を月に送り込む」という記述が削除された。
Artemis IIIは、米国が再び人類を月面に立たせることを目標としたミッションだ。米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の次期大型宇宙船「Starship」(スターシップ)をベースにした有人着陸システム(Human Landing System:HLS)に宇宙飛行士が搭乗する。2026年9月に打ち上げられる計画だが、2028年2月以降になるとの見方もある。
今回の変更は、Trump(トランプ)政権による「多様性・公平性・包括性・アクセシビリティ(DEIA)」に関するプログラムを廃止する中で行われた。NASAの広報担当者はメディアに向けて「記述の変更は乗務員の変更を意味するものではない」と説明している。
「Trump大統領が署名した大統領令に従い、NASAはArtemis計画の『宇宙飛行士を月面に送り返す』という本来の目的をより適切に反映する形で記述を更新している。NASAはホワイトハウスの指針に従い、ミッションの成功に向けて引き続き取り組む」
現在のウェブページには「NASAのArtemis計画では、科学探査や技術革新を通じて月を探査し、火星への有人探査に向けて、異なる環境での生活と作業の方法を学ぶ」と記載されている。

