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月着陸に成功した「ブルーゴースト」、月周回衛星が上空から撮影
2025.03.07 15:47
米航空宇宙局(NASA)の月周回衛星「Lunar Reconnaissance Orbiter(ルナー・リコネサンス・オービター、LRO)」が、米Firefly Aerospace(ファイアフライ・エアロスペース)の月着陸船(ランダー)「Blue Ghost」(ブルーゴースト)を上空から撮影した。
Blue Ghostは米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットで1月15日に打ち上げられ、3月2日に月着陸に成功。NASAの「商業月面輸送サービス(CLPS)」の一環として、10個の科学技術機器を搭載している。
Blue Ghostは、幅が550kmという巨大な盆地「危機の海(Mare Crisium)」に着陸した。LROは搭載されている狭角カメラを使用し、月面上のランダーを発見した。画像からは1ピクセルのBlue Ghostを確認することは難しいが、画像の左下に見える「ラトレイユ山」(Mons Latreille)を目印にすると、ランダーが約100m以内の範囲に着陸したことがわかる。
Blue Ghostはすでに任務を開始しており、搭載機器を展開し、月の土壌(レゴリス)のサンプルを採取したり、周囲を撮影したりしている。ランダーは地球時間で約2週間、月の調査や技術実証を行い、3月16日に月での日没とともに、活動を停止する予定だ。

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