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スペースX、「ファルコン9」ロケットのブースターを喪失–着陸脚の損傷で転倒

2025.03.04 14:00

塚本直樹

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 米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間3月2日、「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットを打ち上げた。貨物(ペイロード)である衛星の軌道投入は成功したものの、ロケット第1段(ブースター)は着陸に失敗した。

 米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられたミッション「Starlink 12-20」では、21機の衛星ブロードバンドサービス「Starlink」(スターリンク)衛星を搭載。そのうちの13機は、スマートフォンとの直接通信機能「Direct to Cell」(ダイレクト・トゥ・セル)を備えたものだった。

 Falcon 9のブースターは打ち上げから約8分後に地球に帰還。「B1086」と名付けられたブースターは、大西洋上の無人船「Just Read the Instructions」に着陸した。しかし、その後、ブースターを喪失。Falcon 9の第2段(上段)は軌道への上昇を続け、打ち上げから約65分後、21機のStarlink衛星を展開した。

 「着陸は成功したものの、ロケットの後部で異常な火災が発生し、ブースターの着陸脚の1つが損傷したことで、転倒してしまった」と、SpaceXは説明している。

(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

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Starlink 12-20説明
Space.com

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