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KDDI、月と直接通信する地上局の基本設計を検討–月でのモバイル通信も検討

2025.01.31 17:00

UchuBizスタッフ

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 KDDIは、月-地球間と月面での大容量通信実現に向けた実現可能性(フィージビリティスタディ)の検討作業を2月から始める。1月31日に発表した。

 米航空宇宙局(NASA)や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などは月探査計画「Artemis」を進めている。同計画では、月探査に必要な月-地球間と月面での大容量通信を実現する環境の構築が求められている。

 KDDIはJAXAと月探査に向けた月-地球間の超長距離通信システムなどのアーキテクチャの検討をコンソーシアム企業とともに進めてきた。2024年にはGITAI USAと月面での通信環境構築に向けたロボットでの基地局アンテナ設置の実証も実施した。

 2月からは、これまでの取り組みの成果を生かし、1年間の活動を通して月-地球間と月面での大容量通信に向けたフィージビリティスタディを検討する。具体的には(1)地上局と月の直接通信、(2)月面モバイル通信――の2つを検討する。

 (1)では、X帯(周波数7G~8.5GHz)とKa帯(周波数22.5G~27GHz)を活用した長距離で大容量通信が可能な地上局の基本設計、地上局同士を接続するネットワークの基本設計を検討する。

 (2)では、月面電波伝搬シミュレーションなどを活用した月面モバイル通信エリアの設計、月環境で使用できるモバイル通信機器の機能や性能の要件抽出、月面基地局の支柱構築方法の検討、月面モバイル通信システムの運用コンセプト策定などを検討する。

 検討作業は京セラやNECスペーステクノロジー、アークエッジ・スペース、NEC、三菱電機、KDDI総合研究所と連携して進める。JAXAの「宇宙戦略基金」の技術開発テーマである「月-地球間通信システム開発・実証」の委託先としてKDDIが選定された

KDDIが検討する2つ(出典:KDDI)
KDDIが検討する2つ(出典:KDDI)

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KDDIプレスリリース

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