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NASA探査機、太陽に最接近–約610万kmの距離を時速69万kmで通過、その時の温度は?
米航空宇宙局(NASA)の探査機「Parker Solar Probe」が太陽に最接近する。
2018年に打ち上げられたParker Solar Probeは、金星の数回のスイングバイで太陽に接近している。その目的は、太陽コロナを直接観測することなどにある。
Parker Solar Probeは米東部標準時12月24日午前6時53分(日本時間12月24日午後8時53分)、太陽から約610万kmの距離を通過する。これは過去のどの探査機よりも太陽に近い距離で、最接近時の飛行速度は秒速191km(時速68万7600km)に達する。
海外メディアのSpace.comによると、この時のParker Solar Probeの温度は982度になると予想。Parker Solar Probeの太陽に面した側は熱シールドで保護され、1371度に耐えられるように設計されている。
太陽に接近しフライバイするParker Solar Probeは地球と連絡を取ることができないが、12月27日にビーコン信号を送信する予定だ。1月初旬からはテレメトリーデータを送信し、同月末には科学データが確認される。
関連情報
ジョンズ・ホプキンズ大学 応用物理研究所(APL)プレスリリース
Parker Solar Probeミッション(APU)
Parker Solar Probeミッション(NASA)
Eyes on the Solar System(Parker Solar Probe近日点について)
SpaceNews
Space.com