ispace、「HAKUTO-R」ミッション2で宇宙資源の許可を内閣府から取得

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ispace、「HAKUTO-R」ミッション2で宇宙資源の許可を内閣府から取得

2024.12.18 09:00

UchuBizスタッフ

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 ispace(東京都中央区)は2024年12月17日、2025年1月にも打ち上げられる民間月探査計画「HAKUTO-R」のミッション2で内閣府から宇宙資源の探査と開発の許可を取得したことを発表した。

 同社はミッション1で2022年11月に国内第1号案件として許可を取得した。今回が2回目の許可取得となる。許可取得は宇宙資源法に基づく。

 今回の許可取得で米航空宇宙局(NASA)と契約した月資源を商取引する。NASAの月資源商取引プログラムで設定されている、NASAへのレゴリス譲渡は、ミッション2の着陸船(ランダー)「RESILIENCE」(レジリエンス、「回復力」「復元力」という意味)が月着陸した後に予定されている。

 レゴリスはランダーのフットパッドで採取する予定。着陸時の衝撃を吸収するために着陸脚の先端にフットパッドを搭載しており、着陸時の衝撃で舞い上がったレゴリスが、4つのフットパッドに堆積することを想定している。

 フットパッドに堆積したレゴリスは、探査車(ローバー)「TENACIOUS」(テナシアス、「粘り強い」という意味)に搭載したカメラで撮影、撮影画像を確認した後でレゴリスの所有権をNASAに移転する商取引する計画。レゴリスの物理的な受け渡しは伴わない。

 TENACIOUSは、ispaceの欧州法人ispace EUROPE(ispace EU)が独自に設計、開発。ispace EUもNASAと月資源商取引プログラムを締結。TENACIOUSに搭載されたスコップでレゴリスを採取し、撮影した採取物の所有権をNASAに譲渡する。

 ミッション2は2025年1月にも米フロリダ州ケープカナベラルからSpace Exploration Technologies(SpaceX)のロケット「Falcon 9」で打ち上げられる予定。ミッション1は、2022年12月に打ち上げられたが、2023年4月に着陸寸前で失敗した

(出典:ispace)
(出典:ispace)

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ispaceプレスリリース

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