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ispace、協調融資で100億円を調達–三井住友銀など7行から
2024.07.12 17:27
民間月探査プログラム「HAKUTO-R」を進めるispace(東京都中央区)は7月12日、金融機関から総額100億円を調達することを発表した。累計の調達額は656.4億円になる。
三井住友銀行をアレンジャー、みずほ銀行をコアレンジャーとした計7行からのシンジケートローン(協調融資)として100億円を調達する。借入金利は変動、7月31日に借り入れる。借入期間は3年3カ月。無担保・無保証。2行のほかの借入先は、三井住友信託銀行や商工組合中央金庫、SBI新生銀行、あおぞら銀行、りそな銀行。
今回の借り入れはispaceにとって過去最大のデットファイナンスとなり、資金調達全体の中でもシリーズAに次ぐ大型の調達になる。
月周回軌道や月面への輸送サービスを事業化し、「シスルナ(cislunar、地球と月のあいだの空間)経済圏」の構築を目指すispaceは、日米欧の3法人でそれぞれの地域の文化や多様性を生かしながら、1つのグローバルな企業として宇宙開発を進めている。
日本法人は今冬にもミッション2を打ち上げる予定。ミッション2で打ち上げる月着陸船(ランダー)「RESILIENCE」のフライトモデルは熱真空試験が完了。打ち上げに向けて開発が順調に進んでいるという。
RESILIENCEには、複数のユーザー企業からのペイロードに加え、欧州法人が開発する小型探査車(マイクロローバー)も搭載、マイクロローバーで月のレゴリス採取を予定している。
2026年には米法人が主導するミッション3が予定されている。2027年には、現在日本法人が開発している「シリーズ3ランダー」でのミッション6を予定している。
ミッション1は2022年12月に打ち上げ。順調に月に近づいたが、2023年4月に月着陸に失敗した。
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ispaceプレスリリース