プラスチックが燃料のスラスター開発のLetara、第三者割当増資で4.8億円を調達

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プラスチックが燃料のスラスター開発のLetara、第三者割当増資で4.8億円を調達

2024.12.11 16:00

UchuBizスタッフ

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 衛星などの宇宙機用推進器(スラスター)を開発、製造する北海道大学発のスタートアップ、Letara(札幌市北区)は12月11日、第三者割当増資で4.8億円を調達したことを発表した。

 引き受けたのはインキュベイトファンド、三菱UFJキャピタル、北洋銀行、釧路製作所。調達した資金でエンジニアとバックオフィスのメンバーの採用を強化して、北海道滝川氏に設けた研究拠点の開発を促進させるという。

 同社が開発するスラスターは燃料がプラスチック。

 衛星用スラスターは、電気推進と液式推進に大別されるが、電気推進は高効率かつ長寿命で安全性も高い一方、推進力が弱く大きな加速が必要なミッションには不向き。もう1つの液式推進は大推進力を得られ、即時に推力を発生できるが、燃料の取り扱いや安全管理に高いコストがかかり、燃料消費が激しいため長期間のミッションには不向きとされている。

 Letaraが開発しているスラスターは、電気推進の安全性と液式推進の高推進力を兼ね備えた「ハイブリッド推進システム」という。燃料には素手で扱えるプラスチックを用いるほか、廃プラスチックも流用できるため環境負荷も低減できると説明。同スラスターを搭載することで、ライドシェア軌道に打ち上げられた小型衛星が、自力で深宇宙に向かうことも可能になるとしている。

関連情報
Letaraプレスリリース

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