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MediaTek、宇宙から地上を5Gエリア化する「5G NTN」機能をスマホに初実装

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　MediaTekは、地球低軌道を周回する人工衛星から地上を5Gエリア化する「5G NTN」機能をスマートフォンに初めて搭載。エミュレーション環境で衛星とスマートフォン間のデータ転送に成功したとしている。

　地上の基地局に依存せず、空や宇宙から地上を5Gエリア化する取り組みは「5G NTN」と呼ばれ、移動通信の標準化団体である3GPPにおいて標準化の議論が始まっている。

　MediaTekの実証実験では、時速2万7000kmで高度600kmを周回する衛星コンステレーションを仮想的に構築し、5G NTN機能を搭載するチップを搭載したスマートフォンと通信テストを行った。その結果、衛星が高速度で軌道を周回することで生じるドップラー効果やタイミング変動の影響を加味しても、5Gスマートフォンと衛星ネットワーク間の接続を確立できたという。

　また、今回のデモでは、標準的なスマートフォンと同じフォームファクターと設計部品を採用したという。MediaTek側は「（もし実用化されれば）5G NTNスマートフォンでは従来の（衛星通信のような）かさばるアンテナが不要になる」とコメントした。