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スペースX、「スターリンク」のメッセージサービスで暫定許可–ハリケーン対策に活用
2024.10.10 15:52
米Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は米国時間10月8日、米国に上陸したハリケーン「Milton」(ミルトン)への対策として衛星ブロードバンドサービス「Starlink」を活用したテキストメッセージサービスを有効にしたと表明した。
SpaceXのX(Twitter)への投稿によれば、米連邦通信委員会(FCC)の特別臨時許可(Special Temporary Authority:STA)により、携帯キャリア「T-Mobil」の米フロリダ州にいるユーザーに衛星経由のメッセージサービスを有効にしたと述べた。
SpaceXはまた、MiltonとMiltonの前に上陸したハリケーン「Helene」の被災者が使用しているすべての携帯電話と通信事業者に緊急通報を届けるため、運用しているStarlink衛星の100機以上のスマートフォン向け直接通信機能「Direct to Cell」も有効にしたと述べている。Heleneへの対応策として、1万台以上のStarlinkの受信アンテナキットも送ったとしている。
スマートフォンがStarlinkに接続されると、信号が1〜2本表示され、ネットワーク名に「T-Mobile SpaceX」と表示される。サービスは屋外で最もよく機能するが、窓の近くの屋内でもときどき機能するという。
今回の対応策の仕組みは、「iPhone」でGlobalstarの衛星を活用した機能と同様のものだ。