火星探査車キュリオシティ、車輪がひどく痛むも稼働中--生命の痕跡を探し続けて12年

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火星探査車キュリオシティ、車輪がひどく傷むも稼働中–生命の痕跡を探し続けて12年

2024.10.04 16:33

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車(ローバー)「Curiosity」(キュリオシティ)が9月22日、自身の車輪の損傷の様子を撮影し、地球に送信した。

 今回の画像は、Curiosityに搭載されたカメラ「Mars Hand Lens Imager(MAHLI)」で撮影されたものだ。右中央(RM)の車輪はNASAいわく、「火星からひどい虐待を受けているにもかかわらず、まだよく持ち堪えている」という。

6つある車輪で右側に真ん中にある車輪を火星日4312日目に撮影(出典:NASA / JPL-Caltech / MSSS)
6つある車輪で右側に真ん中にある車輪を火星日4312日目に撮影。車軸が見える(出典:NASA / JPL-Caltech / MSSS)

 NASAはMAHLIでCuriosityの車輪を定期的にチェックしており、2013年から損傷の兆候が報告されていた。海外メディアのSpace.comによると、各車輪の速度を変えて、火星の地形からの圧力を減らすアルゴリズムが2017年に送信されている。

 Curiosityは2011年11月に打ち上げられ、2012年8月に火星に到着。「ゲールクレーター」で火星に生命が存在していた痕跡を探している。これまでに、湖の底だったと考えられる場所を発見したり、かつて火星が河川だらけの惑星だった証拠を発見したりしている。

(出典:NASA / JPL-Caltech)
(出典:NASA / JPL-Caltech)

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Space.com

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