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ボーイングの「スターライナー」、飛行士を乗せての帰還を断念–NASA発表

2024.08.27 09:50

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は現地時間8月24日、Boeing(ボーイング)の宇宙船「CST-100 Starliner」(スターライナー)が宇宙飛行士を搭乗させずに国際宇宙ステーション(ISS)から帰還すると決定した。

 初の有人飛行試験(Crew Flight Test:CFT)として打ち上げられたStarlinerは、2人の宇宙飛行士をISSへと輸送した。しかしヘリウム漏れやスラスターの問題から、地球への帰還時期が未定となっていた。

 NASAは発表で、Starlinerは反応制御システムのスラスターの問題によるリスクが大きすぎると結論づけ、9月初旬に無人のまま地球へと帰還させると述べた。NASAとBoeingは6月以来、Starlinerが地球へ帰還する際に問題が再発するかどうかを調査していた。

 今後はSpace Exploration Technologies Corporation(SpaceX)による「Crew-9」ミッションで2人の宇宙飛行士を打ち上げ、Starlinerの宇宙飛行士と一緒に、地球へと帰還する予定だ。

NASA

(更新)初出時、Starlinerの宇宙飛行士の地球帰還時期に誤りがありました。訂正しお詫び申し上げます。

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