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大西卓哉宇宙飛行士、2025年2月にも国際宇宙ステーションに–NASA発表
2024.08.02 14:00
米航空宇宙局(NASA)は8月1日、国際宇宙ステーション(ISS)に宇宙飛行士を輸送する「商業乗員輸送プログラム(Commercial Crew Program:CCP)」の「Crew-10」ミッションのクルーを発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属する大西卓哉氏が搭乗する。
大西氏がISSに長期滞在するのは2回目。Crew-10は2025年2月以降に打ち上げられる。米Space Exploration Technologies(SpaceX)の宇宙船「Crew Dragon」が大西氏をはじめとする宇宙飛行士4人をISSに輸送する。
Crew-10に搭乗するのは、大西氏のほかにNASAに所属するAnne McClain氏とNichole Ayers氏、ロシアRoscosmosに所属するKirill Peskov氏。コマンダー(船長)はMcClain氏、パイロット(操縦士)はAyers氏、ミッションスペシャリストは大西氏とPeskov氏。
大西氏は1975年東京都生まれ。1998年に東京大学 工学部 航空宇宙工学科卒業後、全日本空輸(ANA)に入社。2003年にANA運航本部に所属。2009年2月に宇宙飛行士の候補者に選抜された。
2009年4月にJAXA入社、ISS搭乗宇宙飛行士候補者基礎訓練に参加。基礎訓練修了後の2011年7月にISS搭乗宇宙飛行士として認定される。
2011年7月に米フロリダ州沖にある米海洋大気庁(NOAA)の海底施設Aquariusでの米航空宇宙局(NASA)の極限環境ミッション運用(NASA Extreme Environment Mission Operations:NEEMO)訓練に参加。2013年11月に第48次/第49次長期滞在クルーのフライトエンジニアに任命され、ISSには約113日間滞在した。
McClain氏は2013年に宇宙飛行士に選抜。今回が2回の宇宙飛行。ISSには、第58次/第59次長期滞在クルーのフライトエンジニアとして204日間滞在。うち船外活動(ExtraVehicular Activity:EVA)を2回、13時間8分をこなした。
Ayers氏は2021年12月に宇宙飛行士候補者に選ばれ、2022年1月に宇宙飛行士となり、2年間の初期訓練を修めた。宇宙飛行は今回が初めて。Peskov氏も今回が初の宇宙飛行。宇宙飛行士に選ばれたのは2018年。
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NASAプレスリリース
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