スペースX、「スターシップ」ブースターを箸で捕獲--利用効率向上狙う

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スペースX、「スターシップ」ブースターを箸で捕獲–利用効率向上狙う

2024.07.08 12:30

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は次世代ロケット「Starship」の5回目の軌道飛行試験でブースター「Super Heavy」を「Mechazilla」と呼ばれる発射台でキャッチするイメージ動画を公開した。

 Starshipは宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットとなる第2段のStarshipと、第1段のブースターのSuper Heavyで構成、組み合わせることで全長121mにもなる大型ロケット。

 6月に4回目の軌道飛行試験を実施。今後予定されている5回目の軌道飛行試験「Flight 5」では、地上に降下するSuper Heavyをアームで捕獲することも明かされていた。

(出典:SpaceX公式Xアカウント)

 SpaceXが運用する「Falcon 9」ではロケット下部にある脚で着陸できるようになっているが、このような構造を巨大なStarshipに採用すると、貨物(ペイロード)の搭載量などの輸送効率が悪化してしまう。発射台でSuper Heavyをキャッチすることで、高い頻度でのロケットの打ち上げが可能になるとしている。

(出典:SpaceX公式Xアカウント)

 SpaceXを率いるElon Musk氏によれば、Flight 5は7月下旬に予定。Super Heavyを捕獲するMechazillaの「箸」が動く様子の動画も投稿された。SpaceXは「Starbaseのチームは今後のSuper Heavyのキャッチに備えて、タワー型の箸をテストしている」と述べている。

(出典:Elon Musk氏公式Xアカウント)
(出典:SpaceX)
(出典:SpaceX)

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