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H3ロケット3号機、打ち上げ7月1日昼に延期–天候悪化が理由

2024.06.28 16:42

小口貴宏(編集部)

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月28日、6月30日を予定していた基幹ロケット「H3」3号機の打ち上げを7月1日に延期した。理由は天候悪化で、打ち上げ時刻は7月1日12時6分42秒〜12時19分34秒となった。

 H3ロケット3号機は、総開発費が320億円の先進レーダー衛星の「だいち4号」(ALOS-4)を搭載して打ち上げられる。前回打ち上げられた2号機はダミーのメインペイロードを搭載しており、本物のメインペイロードを搭載した打ち上げは、「だいち3号」(ALOS-3)の打ち上げに失敗した初号機以来となる。

 ALOS-4は、現在稼働しているALOS-2の後継にあたる衛星だ。「合成開口レーダー(SAR)」を搭載し、夜間や雨天時でも地上の撮像が可能となる。

ALOS-4

 ALOS-2からの進化点は、主に観測幅の拡大と、それに伴う観測頻度の向上だ。ALOS-2の3m分解能を維持しつつ、1度に観測できる幅を50kmから200kmに拡大した。ALOS-2では1度の観測で東京湾の周辺しか撮像できなかったが、ALOS-4では関東平野全体を一度に収められるようになった。

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