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インド新興企業、ロケット打ち上げに成功–エンジンは3Dプリンターで製造
2024.06.04 17:45
インドの宇宙スタートアップであるAgnikul Cosmosは現地時間5月30日、3Dプリンターで製造したエンジンを搭載したロケットの打ち上げ実験を成功させた。
今回打ち上げられた「Agnibaan SOrTeD(Suborbital Technology Demonstrator)」は、高度700kmの軌道に最大300kgの貨物(ペイロード)を投入することが可能だ。インド南東部のシュリーハリコータにあるサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられたAgnibaan SOrTeDは、2分間の飛行で高度8kmに到達した。
Agnikul Cosmosは自動化された3Dプリント技術を使用して、ロケットエンジン1基を約75時間で製造している。これは、従来の製造プロセスを使用した場合の10〜12週間よりもはるかに早いと、同社の創業者で最高経営責任者(CEO)であるSrinath Ravichandran氏は米メディアに語った。
インド工科大学マドラス校の教授も務めるAgnikul CosmosのSatyanarayanan Chakravarthy氏は、「今回の実験は、ロケットを迅速に組み立てる比類のない能力を示している」と述べている。
ロケットのエンジンを3Dプリンターで製造する方法は、インド宇宙研究機関(ISRO)や米航空宇宙局(NASA)などが研究している。米Relativity Spaceは、大半を3Dプリンターで製造するロケットの研究開発を進めている。