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ispace、ルーマニア企業の技術を月で実証–衛星測位がない月面でも位置を特定
2024.05.14 17:30
ispace(東京都中央区)は5月14日、欧州法人ispace EUROPE S.A.(ispace EU)が産業用無線技術などを開発するルーマニアのControl Data Systems SRL(CDS)と月までの貨物(ペイロード)輸送サービス契約を締結したことを発表した。CDSの測位技術を実証する機器を月に2026年に輸送する予定。
CDSは欧州宇宙機関(ESA)の支援を受け、超広帯域無線(Ultra-Wide Band:UWB)を基盤に高精度という位置測位機能と通信技術を組み合わせて、より正確に位置を特定できる技術を開発しているという。地球での衛星測位システムが存在しない月面では、CDSの技術は今後の月面探査でも有益で画期的な技術とispaceは解説する。
今回の契約は、3月に発表した覚書を発展させたもの。ルーマニアのペイロードが月に輸送される初の事例となるが、将来的な月での商業的活動に向けた月の科学的理解に大きく貢献することが期待されるという。
CDSの機器は、ispaceの米法人ispace technologies U.S.(ispace US)のミッションとして「APEX 1.0」ランダー(着陸船)に搭載され、輸送される。月面では、探査車(ローバー)とランダーが通信して、技術を実証する予定。
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ispaceプレスリリース