中国の月探査機「嫦娥6号」、周回軌道に--月着陸は6月初旬か

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中国の月探査機「嫦娥6号」、周回軌道に–月着陸は6月初旬か

2024.05.09 17:30

塚本直樹

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 中国の宇宙機関である中国国家航天局(CNSA)は、中国の月探査機「嫦娥6号」(Chang’e 6)が5月7日に月周回軌道に入ったと発表した。

 嫦娥6号は5月3日に打ち上げられた探査機で、史上初となる月の裏側にあるエイトケン盆地からのサンプルリターンミッションを目指している。各国の科学探査機だけでなく、非公表の小型探査車(ローバー)の搭載も確認されている

 CNSAによれば、嫦娥6号は7日に月の重力圏に入るためにマヌーバを実施、速度を落とした。次のミッションとして「Icube-Q」と名付けられたキューブサットを月周回軌道に放出し、その後は月着陸に向けて軌道を調整する。

 嫦娥6号の着陸機(ランダー)は、月着陸の数日前に分離される予定だ。着陸予定日は明かされていないが、6月初旬頃になると予測されている。

 嫦娥6号は、ランダーのほかに上昇機(アセンダー)や周回機(オービター)、再突入モジュールの4つのコンポーネントで構成される。月の裏側からサンプルを持ち帰ることで、太陽系の歴史と月の地質学的進化を解明できると期待されている。

中国の月探査ミッション「嫦娥5号T1」で撮影(出典:CAS)
中国の月探査ミッション「嫦娥5号T1」で撮影(出典:CAS)

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CNSA発表

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