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スペースシフト、気象会社と業務提携–衛星データの分析アルゴリズムと気象データ技術を統合
2024.04.19 13:31
衛星データ解析システムの開発を手掛けるスペースシフト(東京都千代田区)は、NTTデータグループの気象会社であるハレックス(東京都品川区)と4月12日に業務提携した。スペースシフトの衛星データの分析アルゴリズムとハレックスの強みという気象データの収集や処理、提供技術を統合して、より価値の高い商品やサービスの提供を目指す。4月18日に発表した。
ハレックスは地理情報システム(GIS)向け気象データAPI「HalexSmart!」を2023年4月にリリース。HalexSmart!はGISでさまざまな気象データを重ね合わせて表示できるという。同社は、さまざまな企業の課題を解決するための気象データラインアップの拡大を目指していると説明する。スペースシフトは、衛星データの独自の解析技術を活用できる分野の拡大を目指しているという。
今回の業務提携では、防災と農業の分野で両社が保有するデータと解析技術を補完し合うことで、より精度の高いデータを生成して、そのデータを企業が活用できるシステムを開発、提供することを目的に研究開発を進めることで合意した。
HalexSmart!で提供される情報は、降水量予測や洪水危険度、発電実況(LIDEN)、台風経路図、高解像度降水ナウキャスト、土砂災害危険度、雷活動ナウキャスト、降雪量、地震の震源や震度、推計震度分布図、津波の警報や注意報など。
表示する一部分ごとに分割してデータにしている「ベクトルタイル」と地図の内容を画像として格納する「ラスタータイル」に対応。オープンな規格による地理空間データ交換形式「GeoJSON」にも対応している。
動作が確認されているGISは、ベクトルタイルがMapBox、Googleマップ、国土地理院、ArcGIS、OpenLayers、Azure Maps、ラスタータイルがMapBoxと国土地理院、GeoJSONがMapBox。
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スペースシフトプレスリリース