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中継衛星、通信試験が完了–中国、月裏からのサンプルリターンで準備整う
2024.04.16 07:00
中国の宇宙機関、中国国家航天局(CNSA)は現地時間4月12日、通信中継衛星「鵲橋(じゃっきょう)2号」(Queqiao-2)が月周回軌道上での通信試験を完了したと発表した。
3月に打ち上げられた鵲橋2号は、月の裏側からの試料(サンプル)を回収するサンプルリターンミッション「嫦娥(じょうが)6号」(Chang’e 6)で地球との通信の中継を担当する。嫦娥6号は5月にも打ち上げられる予定だ。
鵲橋2号は4月6日に月の裏側で探査機「嫦娥4号」との通信試験を実施。4月8~9日に北京で打ち上げる前の嫦娥6号との通信試験を行った。
嫦娥6号は、月の裏側にあるアポロクレーターから最大2kgの岩石を収集し、地球に持ち帰る。鵲橋2号と同時に打ち上げられた2機の通信航法技術試験衛星「天都1号」(Tiandu-1)「天都2号」(Tiandu-2)も、実証実験を行っている。
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CNSA発表