米ビアサット、衛星とスマホの直接通信サービスで事業者との提携を模索

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米ビアサット、衛星とスマホの直接通信サービスで事業者との提携を模索

2024.04.15 07:00

塚本直樹

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 衛星インターネットを提供している米Viasatは、スマートフォンへの直接通信サービスについて、衛星と携帯電話が直接通信するサービス(Mobile Satellite Service:MSS)を提供する事業者との提携を検討していると、SpaceNewsが報じている

 Viasatは主に米国の顧客向けに静止軌道から衛星インターネットを提供している。以前には、静止軌道と非静止軌道の衛星を組み合わせたハイブリッドナローバンドサービスの展開にも言及していた。

 Viasatで最高経営責任者(CEO)を務めるMark Dankberg氏は、「我々が構想しているのは、MSS提供事業者同士がシームレスにローミングできる環境を構築することだ」と述べている。同じエリアで電波をプールすると、スマートフォンへの直接サービスにより多くの容量が提供され、携帯電話の通信範囲外でも音声やテキスト、データ通信が可能となる。

 Dankberg氏はインタビューで、携帯電話基地局と同じように宇宙でインフラを共有することでコストを節約し、資本を呼び込むことができるとしている。さらに「(地上の携帯電話の基地局が設置される鉄塔)タワーを宇宙で開発、運用する企業を設立することで、我々全員にサービスを提供でき、資本効率もはるかに高くなる」と述べている。

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