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ベゾス氏設立の米ブルーオリジン、有人飛行計画を18カ月ぶりに発表–米国初の黒人飛行士候補者などが搭乗
2024.04.10 07:00
Jeff Bezos氏が設立した米Blue Originは米国時間4月4日、「New Shepard」ロケットによる25回目の飛行計画を発表した。New Shepardの有人飛行は7回目、前回の有人飛行は2022年8月。打ち上げる日時は後日明らかにするとした。
New Shepardは高度100km(カーマン・ライン)の宇宙空間に到達できる準軌道(サブオービタル)ロケットで、有人飛行や科学ミッションに利用されてきた。2022年8月に実施されたミッション「NS-22」の後には、有人ミッションは実施されていない。2022年9月の無人ミッション「NS-23」は、エンジントラブルで打ち上げに失敗した。
次回のミッションとなる「NS-25」には、アメリカ初の黒人宇宙飛行士候補者のEd Dwight氏を含む、6人が参加する。Dwight氏は1961年にケネディ政権から宇宙飛行士候補者に選出され、1966年に空軍を引退した後は彫刻家になっていた。
NS-25に搭乗する他の5人は、ベンチャーキャピタルIndustrious Venturesの創設者であるMason Angel氏、フランスで最大級とされるクラフトビールメーカー、Brasserie Mont Blancの創設者で慈善活動もしているというSylvain Chiron氏、ソフトウェア起業家で非営利団体Science Buddiesの創設者であるKenneth Hess氏、元会計士で冒険家のCarol Schaller氏、(曲芸飛行も含む)ジェット機や水上飛行機、グライダーなどの操縦士であるGopi Thotakura氏が含まれる。