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民間企業で世界初–月着陸船「オデュッセウス」、ミッション終了「歴史に遺産を刻んだ」
2024.03.28 07:00
米Intuitive Machinesは米国時間3月24日、月着陸船「Odysseus(オデュッセウス)」(Nova-C)の運用を終了したと発表した。
Odysseusは民間初の月面着陸を目指し、ミッション「Intuitive Machines-1(IM-1)」として2月に打ち上げ。同月22日には見事、月の南極付近への着陸に成功した。機体は横倒し状態となったものの、地上局との通信も確立している。
Odysseusは月面で7日間活動した後、日没とともに活動を停止。その後の月での日の出とともに、再稼働が期待されていた。しかし、3月24日には「Odysseusの電源システムの再接続は完了しなかった」と述べ、ミッションの終了を宣言した。
「月に着陸した最初の商業月着陸船として歴史に遺産を刻んだ後、Odysseusが永久に活動を停止したことを確認した」とIntuitive Machinesは述べている。同社は2024年後半にも2回目の月着陸ミッションを予定している。同社は2023年11月に「2024年に最大3機の月着陸ミッションを実施する」ことを明らかにした。
IM-1は、米航空宇宙局(NASA)の「商業月面輸送サービス(Commercial Lunar Payload Services:CLPS)」として、NASAから委託された貨物(ペイロード)を月に運んだ。