スペースX、無人補給機「カーゴ・ドラゴン」を打ち上げ--ISSに30回目の物資輸送

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スペースX、無人補給機「カーゴ・ドラゴン」を打ち上げ–ISSに30回目の物資輸送

2024.03.22 17:00

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)は米国時間3月21日、国際宇宙ステーション(ISS)に無人補給機「Cargo Dragon」で物資などを運ぶミッション「CRS-30」を打ち上げた。

 Cargo Dragon(機体はC209)を搭載した「Falcon 9」ロケットはフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地の第40発射施設(Space Launch Complex 40:SLC-40)から打ち上げられた。米航空宇宙局(NASA)から委託された3tの物資と科学機器を軌道上にISSに輸送する。

 NASAは、ISSに物資の輸送を委託する「商業補給サービス(Commercial Resupply Services:CRS)」をSpaceXを含む民間企業と契約している(今回のミッションは「SpaceX CRS-30」=SpX 30とも呼ばれている)。CRS-30はSpaceXにとって30回目となった(CRSのフェーズ2「CRS-2」では10回目)。最初の実運用となった「CRS-1」は2012年10月に打ち上げられた。

 CRS-30と前回のミッション「CRS-29」では、「有人宇宙飛行ミッションで利用される最新鋭のクルータワーのお陰で、貨物の積み込み作業が大幅にアップグレードされた」と、SpaceXの担当者は述べている。

 Cargo Dragonは2日間の飛行の後、3月23日にISSにドッキングする。ミッションで使用されたFalcon 9の第1段は、今回が6回目の打ち上げと着陸となった。

米東部時間3月21日午後4時55分にCRS-30は打ち上げられた(出典:SpaceX)

米東部時間3月21日午後4時55分にCRS-30は打ち上げられた(出典:SpaceX)

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