サグリなど、東アフリカで衛星データを活用したスマート農業の実証実験

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サグリなど、東アフリカで衛星データを活用したスマート農業の実証実験

2024.03.18 16:21

佐藤信彦

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 農業での人工衛星データ活用に取り組んでいるサグリ(兵庫県丹波市)は、東アフリカでスマート農業実現に向けた実証実験をTOPPANデジタルやOS Trading & Investments(OSTI)と開始する。

 アフリカ地域の広大な農園は、インフラ環境が未整備で経済状況が不安定なため、効率的なスマート農業の実施が難しいとしている。3社は、電源インフラ確保や高価な機器設置が不要な衛星データを活用し、現地のニーズに適合したスマート農業ソリューションの開発を目指す。

 この実証実験では、衛星データから土壌を分析したり農産物の生育状況を確認したりできる農業支援アプリ「Sagri(サグリ)」を持つサグリが、衛星観測データ活用ソリューションを提供。3社は、LPWAネットワーク活用で土壌データや気象データの収集・分析、農作物の品質データ分析、収量アップや品質向上に向けた施策の実行なども行う。

 実験は、シンガポール企業のOSTIがルワンダとタンザニアで運営している農園で2024年4月~2025年3月に実施する。2026年には、東アフリカのプランテーション型農園向けスマート農業ソリューションを開発し、さまざまな国や地域の農園に提供する計画。

衛星データとAIで農業を支援(出典:サグリ)
衛星データとAIで農業を支援(出典:サグリ)

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