QPS研究所、小型SAR衛星7号機「ツクヨミ-II」をファルコン9で4月に打ち上げ

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QPS研究所、小型SAR衛星7号機「ツクヨミ-II」をファルコン9で4月に打ち上げ

2024.03.13 07:00

飯塚直

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 小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するQPS研究所(福岡市中央区)は3月12日、小型SAR衛星「QPS-SAR」7号機の打ち上げでSpace Exploration Technologies(SpaceX)と契約を締結したと発表した。

 4月以降に「Falcon 9」ロケットで打ち上げる(ミッション名は「Bandwagon 1」)予定。高度550~605kmの中傾斜軌道に投入する予定。

 QPS-SARプロジェクトでは、衛星ごとではなく、軌道ごとに愛称を付けているという。

 太陽同期軌道(SSO)を周回する3号機と4号機、2023年6月に打ち上げられた6号機は「アマテル-III」となっている(本来、3号機は「アマテル-I」、4号機は「アマテル-II」としてSSOを周回する予定だったが、搭載した「イプシロン」ロケット6号機は打ち上げに失敗した)。

 2023年12月に中傾斜軌道に打ち上げられた5号機は「ツクヨミ-I」(TSUKUYOMI)と命名。7号機も中傾斜軌道であることから、愛称は「ツクヨミ-II(ツクヨミ・ツー)」となる。

 ツクヨミのミッションマークは、カンパニーカラーのブルーを基調とし、愛称の月、観測対象となる街を表している。ツクヨミ-IIが目指す中傾斜軌道では、経済活動が活発な大型都市圏が観測域に多く入ることになるという。

 QPS-SARのミッションマークは、一目でどの衛星のマークか分かるように通算した衛星の数の数字を衛星の底部に入れている。

ツクヨミ-IIのミッションマーク。右が通常版、左は特別版(出典:QPS研究所)
ツクヨミ-IIのミッションマーク。右が通常版、左は特別版(出典:QPS研究所)

 同社は、収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナを開発。同アンテナにより、従来のSAR衛星の20分の1という質量、100分の1のコストという高精細小型SAR衛星としてQPS-SARを開発している。

 QPS-SARは、日本の民間SAR衛星で最高精細という46cm分解能の画像取得が可能。現在は、アマテル-IIIとツクヨミ-Iの商用機2機を運用しており、2027年度には24機、最終的には36機の衛星コンステレーションで平均10分ごとの準リアルタイム観測データ提供サービスを目指している。

(出典:QPS研究所)
(出典:QPS研究所)

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QPS研究所プレスリリース

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