インド、2025年3月までに最大30回の打ち上げを計画か--ネックは宇宙港

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インド、2025年3月までに最大30回の打ち上げを計画か–ネックは宇宙港

2024.02.26 15:30

塚本直樹

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 インドが2024年1月~2025年3月のうちに最大30回のロケット打ち上げを計画していることが、海外ニュースサイトSpaceNewsで報じられている

 インドは2023〜2024会計年度の第4四半期(2024年1~3月)から2024〜2025会計年度(2024年4月~2025年3月)に科学や商業、衛星のユーザー資金、技術実証ミッションで構成される打ち上げを計画している。7回の打ち上げはインドの有人宇宙飛行プロジェクト「Gaganyaan」で、9回はインド宇宙研究機関(ISRO)のものだ。

 残りの14回は、ISROを管轄する宇宙庁(Department of Space:DoS)傘下の民間企業であるNewSpace India Limited(NSIL)が手掛ける。そのうちの4回は「Polar Satellite Launch Vehicles」(PSLV)、1回は「Launch Vehicle Mark-3」(LVM-3)、2回は「Small Satellite Launch Vehicle」(SSLV)で打ち上げられ、残りの7回は民間企業による試験打ち上げだ。

 しかし、インドは、運用可能な宇宙港(射点)が1つしかないという問題を抱えている。国立高等研究所(National Institute of Advanced Studies:NIAS)客員教授のSrinivasan Chandrasekhar氏は「マニフェストが明らかにしているように、このスケジュールには多くの不確実性がある。より現実的には、15カ月の間に10~12回程度が打ち上げられるだろう」と語っている。

2023年7月14日にサティシュ・ダワン宇宙センター(Satish Dhawan Space Centre:SDSC)で「LVM-3」ロケットは「Chandrayaan 3」を打ち上げた(出典:ISRO)

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